5月15日、お電話で仏壇の修理を依頼されていた名古屋市南区のY様宅にお邪魔致しました。
仏壇のお厨子の緞帳の幕が動かなくなり
なんとかして欲しいとのこと。
つまり緞帳が壊れて動かなくなると
前の厨子扉も作動しません。
これは大変な不便を感じられてることと思います。
早速、「それでは、緞帳を外し
外扉だけで開閉出来るよう
配線の組み直しをしましょう」
という事になりました。
仏壇の天井にある天板を外し
機械を確認してみると
予想通り、幕を巻き上げるための
板バネが切れて、緞帳に巻き付いています。
既に緞帳の部品は製造を終えておりますので
残念ながら修理不能な状態です。
前の開閉機からのリレーを切るための配線の組み換えが必要ですが、少し配線が複雑です。
持参したテスターを使い、通電チェックしながらの工事は可能なようです。
ところでお客様に話を伺うと
既にお仏壇を購入後、40年近くになるそうです。
「今回、緞帳を止めても
扉の開閉機は製造後40年も経ってますし、既にこの製造業者は廃業してますので
次回何かあった場合、部品の交換等の修理が難しくなります。
仮に修理が可能でも
また、2度手間になって余分な費用が発生しますので、この際、新しい開閉機に交換されては如何ですか」とY様にご提案をさせて頂きました。
Y様は心から納得して頂き、開閉機と中継コード、スイッチボックスと電装品全てを新しいものに交換させて頂く事になりました。
開閉機を装着するためのスペースを確認するため、メジャーで天井の有効スペースを計測した後、お仏壇の御本尊様の視界の邪魔をしていた緞帳を上に巻き上げた後、天板を被せビス止め。
本日の作業を終了です。
メーカーから機械と部品を取り寄せる必要があるので、入荷後再度日を改めて訪問する事になりました。
お客様宅のすぐ横は
高校があるのですが、平日にも関わらず生徒さんの姿はないです。
いつもなら、そろそろ授業も終わり部活動が始まる時間ですが、校庭も静かです。 早く、元の日常に戻る事を願いつつ、会社に戻りました。